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舌と視覚的注意機能

論文紹介

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Visual attention at the tip of the tongue

 舌の位置が視覚的注意を調節するかについての研究をご紹介します。

 Visual attention at thetip of the tongue

 Michael Barnett-Cowan, Matin Soeizi, Joseph F. X. DeSouzaI perception.2015;6(1)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4441017/

分析対象:通常視力の参加者36人

研究方法:難易度の異なる3種類の視覚探索課題を各3つの舌の位置で50回行った。

     視覚探索課題の難易度及び舌の位置はランダムに被検者に指示された。

     反応時間、エラー率を測定し、舌のポジションが視覚的注意に与える影響を分析。

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 結果、視覚的検索応答は、舌と同側に提示された標的に対してより速く、舌と反対側の標的に対する反応は遅かった。

感じたこと

 舌の位置と視覚的注意の関係とても興味深いです。発音や嚥下の土台となる知覚や運動を担う舌ですが、その他にも様々な役割を担っているのかもしれません。

 健常者であっても舌の位置や筋緊張が定まらない方がいらっしゃいますが、注意機能との関連が気になるところです。舌の位置について、上顎接地時や低舌位、前方突出や後方への引込みの時では視覚的注意機能との関連がみられるのかも知りたいですね。