子どもの発達とリハビリ研究会
2019年3月に博多で開催された「発達運動学」の研修会を受講し、その時に講師をされていた理学療法士 小島賢司 さんと出会いました。その時のご縁がキッカケとなり、なんと6月16日(日)横浜で開催された「第1回 子どもの発達とリハビリ研究会」に奥住啓祐も演者として参加しました。
研究会の前日は毎月恒例の久留米の小児歯科医院 訪問。歯科医師、助産師、言語聴覚士が連携し赤ちゃんや子どもの口腔や体の悩みをサポートしています。こちらはまた次回、記事を書きたいと思います。
小児歯科訪問が終わってすぐ福岡空港へ移動し横浜入り。無事に前夜祭から参加することができました。研究会の主催者である小島さん(写真 右)や研究会 参加者の皆さんと深夜まで盛り上がりました。
会場はまだできて間もない横浜医療福祉センター 港南 。こんなに素敵な施設で働ける職員の方々 とても恵まれていますね。
モーニングワークショップ
「子どもと遊べる身体になるピラティス」
さて研究会 最初のプログラムは斎藤 奈津美さん(ピラティスインストラクター、理学療法士)による「子どもと遊べる身体になるピラティス」。以前からピラティスという名前は聞いたことがあって興味はりましたけど、実際に体験するのは今回が初めて。朝から30人を超える方が参加しました。
*写真は研究会スタッフの撮影したもの。
1時間にわたってピラティスを体験してみて思ったのは、
・集団をリードしていく時の斎藤さんの声かけの上手さ。
1時間もやってると少しさぼりたい気持ちも出てくるのですが、その気持ちを察してか優しく喝をいれる「あと10センチ足を挙げて~」というドSな一言。もう必死についていきました。また口頭指示によるリードがあることで、自分では気付いていなかった身体の使いにくさに気付くこともできました。僕もこの集団をリードする技術は是非みがきたいです。
・自分の身体が上手くコントロールできていない。
運動発達過程の動きもあり途中楽しくなってきましたが、そんなときに自分の骨盤がぶれるのに気付き、自分の身体をコントロールする難しさに気付きました。どうしても自分の得意な身体の使い方をしてしまうようです。毎日1時間はできませんが、気付いた時に体験したピラティスの動きを2つくらい取り組んでいこうと思います。
子ども with Hemiplegic
「 CP × CI療法 」
1時間のピラティスをやりきったら、楽しい演題とワークショップが続いていきます。まずは研究会 主催者である小島賢司さん(理学療法士)による子どものCI療法についての講義と治療デモ。
初めてこの演題を聞いた時、小児とCI療法というイメージが全く結びつかず、当日お話聞けるのを楽しみにしていました。実際に小島さんが担当されているケースの動画も見せて頂きながらとても分かりやすく説明していただきました。
小島さんはハンドリングも相当なスキルをお持ちですが、どんどん触っていこうとはされません(ここは僕も見習いたいです)。遊びなど何気ない関りのなかで、細やかな評価をベースにした環境設定、そして声掛けなどでの導きがとても素晴らしく、小島さんの大事にされていることがビシビシ伝わってきます。
研究会のFacebookページでは各演者の講義の導入部分が動画で公開されていますので、ぜひ見てほしいなと思います。
民間企業の児童福祉分野で理学療法士として
私はどう在れるのか?
午前中、最後の演題はLITALICOジュニア駒沢教室の後藤颯人さん(理学療法士)による講義とワークショップ。あの有名なLITALICOさんのお話が聴けるということで楽しみにしていました。私も民間の法人に所属する言語聴覚士として、もっと出来ることがあるのではないかと感じることができた後藤さんの講演。とても勉強になりました。
ワークショップでは今皆さんが感じている課題や解決策についてグループで話し合いました。私のグループは理学療法士、言語聴覚士、当事者のご家族、鍼灸師、子どもさんと様々な方が集まっていたので、それぞれの視点からみた課題を共有できて良かったです。課題をそのままで終わらせず、ぜひ一つ一つ解決していきたいですね。
遊びとコーディネーショントレーニング
午後からは長谷川 大和さん(理学療法士)の講義と遊びのワークから始まりました。もうお話も、臨床も率直に「面白すぎる!」。何も飾らない一人の人間として子どもたちと向き合っている臨床場面(ここは小島さんも一緒)、とても素敵でした。
*写真は研究会スタッフの撮影したもの。
遊びのワークも皆さんでリズムに合わせてジャンプしたり、枠目がけてボールを蹴ったりと盛り上がりました。また長谷川さんにもお会いしたいです。コーディネーションのこと全然話していませんがいいですね笑。
20歳から始まった「ら行」の発音練習
こんなに素晴らしい方々の発表があった後、恐れ多くも最後に私が講義とワークを担当させて頂きました。20歳のときに大学の先生から指摘されて発覚した発音の誤り。そこから10年間の試行錯誤から得られた気付きなどをベースに口腔についてお話させて頂きました。
*写真は研究会スタッフの撮影したもの。
実際にさまざまな口腔のワークを通じて、健常という枠の中でも口腔機能にバラツキがあることを体験して頂きました。今回はありがたいことに殆どの参加者が理学療法士さんだったので、今度の臨床で職場の言語聴覚士さんと連携するキッカケになったら良いなと思います。
体感しながら学び、気付く
座学、ワークショップなど研究会 1日通して考え、体感し、気付くということの連続。終始、参加者の笑いも多く、和やかな雰囲気で、心から素敵な研究会だと感じました。小島さんの研究会への想いも大変共感でき、今度もなにか協力させていただきたいです。次回は2日間の開催を検討しているそうです。どんな出会いや気付きが得られるか楽しみですね。それにしてもあの参加料で当日の講義の文字おこし付き資料までもらえるってお得すぎますね。
研究会、当日の各講師の講義の文字おこしがnoteで販売されています(500円)
https://note.mu/hattatsureha?fbclid=IwAR0vEbH7wIl2DF7KAdpoe7e4FE0CTG_dRqGoeVi7C9DibEQkv9z3E_YKwRs
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